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 長女(5)を殴ってけがをさせたとして東京都目黒区の無職船戸雄大容疑者(33)が逮捕された事件で、死亡した長女の体に複数の皮下出血があったことが警視庁への取材でわかった。船戸容疑者は「これまでにも手をあげたことがある」と供述しており、同庁は日常的に虐待していた可能性もあるとみて調べている。

 捜査1課によると、船戸容疑者の逮捕容疑は2月末ごろ、長女結愛(ゆあ)ちゃんを風呂場で殴ってけがをさせたというもの。「言うことを聞かないので風呂場で水のシャワーをかけてから殴った」と説明しているという。結愛ちゃんは3月2日夕に搬送先の病院で死亡が確認された。

 4日の司法解剖の結果、結愛ちゃんの体には打ち身などでできるやや古い皮下出血などが複数あったことが確認された。頭部や目の周りには比較的新しい打撲痕もあり、同課はこの傷が風呂場で殴られた際にできたものとみている。死因は特定できなかったが、健康状態は良くなかったという。

 結愛ちゃんが病院へ搬送される様子を見たという30代の夫婦は「足がガリガリにやせ細っていた」と話した。近所の人らによると、普段子どもの泣き声や大きな物音などは聞こえず、結愛ちゃんの姿を見たことはなかったという。

事件までの経緯

2016年9月 香川県善通寺市の自宅(当時)で結愛ちゃんが大声で泣いていると児童相談所に情報。児相の定期訪問が始まる

12月 結愛ちゃんが外でうずくまっているのを近隣住人が発見。香川県警から通報を受けた児相が一時保護

17年2月 児相が一時保護を解除。結愛ちゃんは自宅へ戻る

4月 結愛ちゃんが幼稚園を退園

18年1月 一家が東京都目黒区へ転居。香川県の児相が品川児相に虐待による保護が2度あったことを引き継ぐ

2月9日 品川児相が家庭訪問。船戸容疑者の妻と話すが、結愛ちゃんの姿は確認できず

2月末 船戸容疑者が風呂場で結愛ちゃんの顔面を殴った疑い

3月2日 船戸容疑者が「娘の心臓が止まっているようだ」と119番通報。結愛ちゃんは搬送先で死亡

3月3日 警視庁が船戸容疑者を傷害容疑で逮捕

(警視庁や東京都、香川県などへの取材から)