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 世界に広がった「セクハラ撲滅」へのうねりを主導してきた米ハリウッドで、4日(日本時間5日)開かれた第90回アカデミー賞の授賞式では、参加者らがセクハラを社会からなくすよう改めて訴えた。参加者は合言葉となった「TIME’S UP(もう終わりだ)」と書いたバッジを付けて授賞式に参加した。

 式では、映画の中の女性たちを振り返る場面が設けられた。著名プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラを最初に実名で告発した一人のアシュレイ・ジャッドさんは「いま私たちが目にしている変化は、『もう終わりだ』というたくさんの声に支えられている」と運動の推進を訴えた。

 ただ、女性たちが黒のドレスを着て次々とセクハラを批判するスピーチをした1月のゴールデングローブ賞とは違い、今回は呼びかけなどはなく、多くの人たちが「TIME’S UP」のバッジを付けて参加。セクハラの撲滅は訴えつつ、90回目の記念の年が「セクハラ批判」一色になることを避け、本来の趣旨である「映画の祭典」に光を当てようとした。

 助演男優賞は「スリー・ビルボード」でサム・ロックウェルさんが、助演女優賞は「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」でアリソン・ジャネイさんが受賞した。(ロサンゼルス=宮地ゆう)