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 自殺をも考えるほどの悩みや不安を抱える人から相談電話を受け付けているNPO法人「秋田いのちの電話」が開設20年を迎え、記念講座が4日、秋田市内で開かれた。相談員ら約120人が参加し、自殺予防策の提言に耳を傾けた。

 うつ病研究で知られる元東京女子医大精神科教授の坂元薫さん(61)が「心の叫びに気付き・支え・つなぐ」と題して講演した。

 坂元さんは「自殺を防ぐには、うつ病の予防と治療が欠かせない」と話し、ストレスを和らげるための周囲のサポート態勢づくりや、脳機能を改善させる薬物療法の大切さを説いた。

 また、秋田では秋から冬にかけて病気になる「季節性うつ病」が全国で最も多いと紹介。うつ病予防のために「自分をほめて、笑う習慣をつける。疲れたら早めに帰宅する。悩みを打ち明けられる人間関係をつくる」などを提言した。

 県内の自殺者数は減る傾向にあり、昨年は245人と、最多だった2003年(559人)の約4割に減った。「秋田いのちの電話」も貢献しているが、ボランティアの相談員の不足が悩みの種で、事務局は養成講座(5~7月)への参加や活動への寄付を呼びかけている。

 問い合わせは事務局(018・823・0021)へ。

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(渡部耕平)