福岡)豪雨被災の大行司駅 東峰村が復元へ 新年度

渡辺松雄
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 東峰村は、昨年7月の九州北部豪雨で倒壊したJR日田彦山線の大行司駅の駅舎を新年度に復元することにした。鉄路の復旧はまだ見通しがつかないが、担当者は「村の玄関口。シンボル的存在だけに欠かせない」。関連費用1694万円を新年度一般会計当初予算案に計上した。8日に開会する村議会定例会に提案する。

 駅舎は1946年、旧彦山線の延伸に合わせて建てられた。木造平屋建てで、広さは約70平方メートル。村内にあった宝珠山炭坑の閉山後、無人駅になり、2008年にJRから村に譲渡された。

 瓦ぶきの三角屋根に板張りの壁。レトロな雰囲気が親しまれたが、昨年7月の豪雨で高台の線路ののり面から土砂が流れ込み、倒壊。村が9月に解体していた。

 過去の調査で平面図や多数の写真が残っており、村は忠実に復元するという。鉄路復旧に向けての熱意を示す側面もある。駅舎は被災前には喫茶スペースとしても利用されていた。担当者は「駅の機能が第一だが、村の野菜を使った料理を出すなど、地域の情報発信にも使いたい」と話している。(渡辺松雄)