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 自閉症などで言語を発しない人の内面に、実は豊かな言葉があるのではないか――。障害者支援のNPO法人「あかり」(埼玉県久喜市)が、閉ざされた世界の「鍵」を開ける取り組みを続けている。心の中の言葉を探り、寄り添うことで、新たな支援の道が広がる可能性があるという。

 障害者が動かす指やペンに手を添え、ひらがなを書こうとする微妙な動きをとらえる。国学院大人間開発学部の柴田保之教授が「指談・筆談」と呼ぶ手法だ。

 「人生が新たに始まった気がします」。柴田教授との筆談に初めて取り組んだ自閉症の男性は、心境をそう表現した。男性は特定の場所や時間帯で急に泣き出すことがあって、あかりの指導員は支援の仕方に悩んでいたが、男性は「仲間のことを思い出すからです。見守ってくれるだけで大丈夫です」とつづった。

 障害児支援をきっかけに約20年前から言語表現の研究を続ける柴田教授が、5年ほど前から障害者とのコミュニケーションに活用している手法。あかりでは昨年3月から、柴田教授の協力で取り組み始めた。

 障害がある人の中には、体を自由に動かせなかったり、自己の制御を超えて体が勝手に動いたりする人もいる。文字を書こうとすると、頭の中で表現が消えてしまうことも多いという。指談・筆談は手を添えて介助することで、意図する文字を引き出す。キーボードで自由に文字を選ばせる手法もあるが、指談・筆談は障害者側の負担が小さく、活用の場が広い。

 久喜市をはじめ加須市、宮代町…

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