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 千葉県酒々井(しすい)町の住宅で、住人で福祉施設職員の竹内諒(りょう)さん(当時21歳)を殺害したなどとして、殺人や死体損壊、死体遺棄などの罪に問われた姉の竹内愛美被告(26)の裁判員裁判で、千葉地裁(高木順子裁判長)は5日、殺人罪については成立を認めず、傷害致死罪を適用して懲役10年(求刑懲役18年)の判決を言い渡した。

 判決によると、竹内被告は2016年8月31日ごろ、自宅で弟の諒さんを包丁で刺すなどして死亡させた上で、翌月12日までの間に遺体を切断し、冷蔵庫に隠したりゴミとして捨てたりした。

 被告側は公判で口論で激高した弟から身を守るための「正当防衛」だったとし、殺人罪については無罪を訴えた。検察側は、被告が刃物という殺傷能力の高い凶器を使ったとして、殺意が認められると主張していた。判決は、被告がすすんで急所を狙うなどした合理的な証拠がないとして、殺意を認定しなかった。一方、弁護側が主張した正当防衛は認めなかった。

 千葉地検の互(たがい)敦史次席検事は「判決内容を精査し、適切に対処したい」とのコメントを出した。