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愛、よろしく(上)

 北垣マルシオ(31)は、名古屋の、とある「IT会社」につとめる。そこのプログラマーのエース。でも、10年前まで自分自身をあきらめていた。

 日系ブラジル人。父が岐阜の自動車工場で働きはじめて3歳のとき日本に。中学時代、バスケットボールで注目され、高校への推薦入学が決まっていた。だが、不良、いわゆるヤンキーでもあった。

 ある日、北垣は級友たちの前で、担任教師に罵倒された。大暴れ、1カ月の自宅謹慎、推薦取り消し、無気力に。中学を卒業した。店員、作業員……。どの仕事も長続きせず、20ほどを転々とした。

 〈どうせ俺なんて、何をやってもダメだ〉

 21歳のとき、名古屋に、変わった「IT会社」があると聞いて行ってみた。元ヤンキーや学歴のない人たちの集まりだった。入社すると「社長」が言った。

 「今までサボっていた分、命かけて人生取り戻せ」

 北垣の心に、希望が生まれた瞬…

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