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 韓国の与党「共に民主党」の有力政治家、安熙正(アンヒジョン)・忠清南道知事(52)に、秘書の女性に性的暴行を繰り返した疑惑が浮上した。安氏は6日、知事を辞任し、政治活動を中断した。次期大統領選の有力候補にも挙げられていた若手のホープの醜聞に衝撃が広がっている。

 秘書の女性は5日夕、韓国のテレビ局JTBCのニュース番組に出演。昨年6月から4回、海外出張に同行した際に安氏から性的暴行を受けたと実名で告発した。安氏の秘書室は当初「不適切な性的関係は認めるが、合意の上での関係だった」と釈明したが、安氏は6日未明、自身のフェイスブックで謝罪し、「知事職を退き、一切の政治活動を中断する」と表明した。

 安氏は学生運動での逮捕経験を経て進歩(革新)系の政治家となり、昨年の大統領選で「共に民主党」の予備選に立候補。文在寅(ムンジェイン)氏が党の候補に選出されてからは、文氏を支持し、当選を後押しした。清廉なイメージがあり、性暴力やセクハラ被害の撲滅を訴える「#MeToo」運動への支持も示していたため、今回の問題は大手ポータルサイトの検索語順位で首位を占めるなど高い関心を集めている。

 「共に民主党」は、議会で少数与党。安氏を押し立てることで6月の統一地方選に勝利し、国政での多数派形成の足がかりとする構想を描いてきた。保守系野党の自由韓国党の議員有志が「法の審判を受けなければならない」として徹底追及を宣言するなど、政局への影響は必至だ。党は6日、安氏の除名を決定。文氏も「#MeToo」運動への支持を表明し、捜査の強化を促してきただけに、苦しい状況に追い込まれている。(ソウル=武田肇)

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