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 「認知症への理解を高めて卒業しよう」。そんな願いが込められた「認知症サポーター中学生養成講座」が6日、狭山市北入曽の市立入間野中学校で開かれ、卒業を前にした3年生174人が受講した。

 この日の講座では、市長寿安心課職員や市認知症事業サポーターら10人が、厚労省が作成したテキストやDVDなどを使って、認知症の症状や治療などについて説明。サポーターが認知症高齢者を演じる寸劇に、中学生が参加して対話するなどの実践授業もあった。「驚かせない」「急がせない」「こころを傷つけない」という三つの「ない」の大事さを説くサポーターに、中学生たちはうなずきながら見聞きしていた。

 講座の実施にとりわけ熱心だった尾澤栄一校長(58)は「東日本大震災でも、お年寄りを手助けしたなどのニュースを多く耳にした。これからの超高齢社会では、家族かそうでないかに関わらず、周囲の人たちに手を差し伸べる姿勢がないとうまくいかない。多感な中学生たちにこそ、実践的な授業で学んでもらいたかった」と、講座を聴く生徒の背中を見ながら話した。

 講座を終えた鶴岡奏大(かなた)君(15)は、「認知症といってもいろいろな症状があることを知りました。今日学んだことを生かして今後、家族や地域の人を大切にしていきたいと思いました」とお礼を述べ、「認知症の人を支援します」という意思を示すオレンジリングを受け取った。(羽毛田弘志)