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 寒河江市の慈恩寺にある像と米沢市の上杉神社の歴史資料が国の重要文化財に指定される。文化審議会が9日、文部科学相に答申した。県内の重要文化財(美術工芸品)は二つ増え、計67になる。

 像は、彫刻の「木造聖徳太子立像(りゅうぞう)」。高さ94・1センチの少年の姿の聖徳太子像で、1314(正和3)年の作とされる。「できばえが優れた作例」と評価された。

 歴史資料は、文書の「明国箚付(さっぷ)上杉景勝宛(あて)」と服飾一式の「明冠服(かんぷく)類(文禄五年上杉景勝受贈(じゅぞう))」。豊臣秀吉が朝鮮に侵攻した「文禄の役」の後の和平交渉で、来日した明国使節から1596(文禄5)年、米沢藩の初代藩主上杉景勝に贈られたもの。日明の外交史上でこれらの資料を位置づける研究が進み、これまで「服飾類」の一部として重要文化財に指定されていた中から切り出して、独立した重要文化財とした。