「大崎事件」再審認める 3度目の請求で 高裁支部

野崎智也
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 1979年に鹿児島県大崎町で男性(当時42)の遺体が見つかった「大崎事件」をめぐる3度目の再審請求で、福岡高裁宮崎支部は12日、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(90)の再審を認めた。鹿児島地裁決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却した。

 事件では、原口さんと親族3人が殺人容疑などで逮捕された。原口さんは一貫して無罪を主張したが、共犯とされた3人の自白などをもとに有罪が確定。10年間服役した。

 第3次再審請求審では3人の自白や義妹の目撃証言の信用性などが争われた。

 鹿児島地裁は昨年6月、弁護団が提出した供述心理鑑定を踏まえ、「義妹は体験していないことを話している可能性が高い」と判断。知的障害があった3人の自白は、捜査機関の誘導などで供述が変遷したり虚偽の供述をしたりした疑いがあるとして、「共謀も殺害行為もなかった可能性を否定できない」と結論付け、再審開始を認めた。(野崎智也)