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ドクターヘリ新時代へ(上)

 2001年4月、日本で初めてドクターヘリが空を飛んだ。初号機の拠点となったのは岡山県倉敷市の川崎医大病院だ。17年経った今、3月下旬に鳥取県で全国52機目が就航し、中国5県全てにそろう。平時に地域の命を守るドクターヘリは、東日本大震災など大災害時には被災地で命を救う。新たな時代に入ったドクターヘリの、県内の現状と「次」への態勢を紹介する。(中村通子)

 「運転手が閉じ込められています!」。16年1月の夕方、玉野市消防本部に119番通報があった。玉野市の県道で、11トントラックとワンボックス車が正面衝突した事故だった。通報から6分後、救急車が到着。ワンボックス車の運転席がへしゃげ、運転手の腰と両足が挟まれて動けなくなっていた。

 運転手はもうろうとした様子で、救急救命士に「足が痛い」と訴えた。下半身の様子は見えず、状態は分からない。血圧は低く、急変する恐れがある。だが、救出作業は時間がかかる。

 救命士はすぐ判断した。「ドクターヘリが必要だ」

 ドクターヘリは、救急医療専用のヘリコプターだ。基地病院に常駐し、消防の要請を受けるとすぐに救急医と看護師が乗って救急現場に出向く。

 要請から約15分後にドクターヘリが現場近くのスポーツセンターに着陸。乗ってきた医師と看護師は、レスキュー隊が車のガラスを割り、ドアを外すなど救出活動を進める中で、手早く診察をして点滴などを開始した。

 ドクターヘリは、患者を早く搬送するだけの道具ではない。いちはやく医師が患者を診察する。これが、最大の役割だ。

 治療開始までの時間が、重傷患…

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