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 後藤斎知事は7日、文部科学省を訪れ、高校歴史教科書から「武田信玄」を削らないことなどを求めた要望書を提出した。衆院山梨1区が地盤の宮川典子・文部科学政務官(比例区南関東ブロック)が受け取り、「『武田信玄』を削ることに賛同するつもりは全くない。強硬に反対したい」と応じた。

 高校の授業が暗記中心になっているのは問題だとして、「高大連携歴史教育研究会」(会長=油井大三郎・東京大名誉教授)が昨秋、教科書で扱う歴史用語の「精選案」をまとめた。この中で「武田信玄」「上杉謙信」「坂本龍馬」などは、歴史上の役割や意味が大きくないなどとして、教科書の本文から削るべきだとされていた。

 要望書は、武田信玄を「日本史の流れの理解を深めるうえで欠かすことができない人物」とし、生徒が興味、関心を持って学べるよう次期学習指導要領で用語を削減する規定を設けないよう求めている。後藤知事は宮川政務官について、「同じ山梨県出身の、非常に力強いサポーターだ。連携しながら、確実に信玄公が教科書に残るように運動を続けたい」と述べた。

 県内では、ともに甲州市の塩山郷土研究会とNPO法人市観光ボランティアガイドの会も約2500人分の削減反対署名を、高大連携歴史教育研究会に送るなどしている。(黒石直樹)