南米アルゼンチンのレイナルド・ビニョーネ元大統領が7日、首都ブエノスアイレスの入院先の病院で死去した。90歳だった。1982~83年、軍事政権時代(76~83年)の最後の大統領を務め、激しい人権弾圧に関わった罪で終身刑を言い渡されていた。地元メディアが伝えた。

 ビニョーネ氏は、82年にアルゼンチンが英国と戦って敗北したフォークランド紛争後、国内の軍政への批判が高まる中で大統領に就任。民主化を求める声の高まりを受けて民政移管の作業を進め、83年に大統領選を実施して軍政に終止符を打った。軍政下では違法な逮捕や拉致、拷問が繰り返され、ビニョーネ氏も関与を問われて複数回にわたって有罪判決を受けた。近年は高齢を理由に軟禁下に置かれていた。(サンパウロ=田村剛