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 中国の少数民族チベット族と治安部隊が衝突し、多くの死傷者を出した2008年3月のチベット騒乱から10年。中国政府は弾圧と経済振興を使い分け、騒乱の再発を封じてきた。だが、チベット族の抗議の焼身自殺が後を絶たない。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(82)の後継者問題が不満噴出の「火種」としてくすぶる。(夏河=益満雄一郎、ダラムサラ=奈良部健)

 08年の騒乱で地方政府の施設などが破壊された中国甘粛省甘南チベット族自治州夏河のある村落。乾燥した険しい山地に囲まれたチベット仏教の寺院の前で昨年5月、チベット族の男子高校生(当時16)が焼身自殺した。親族は「信仰心があつい、おとなしい子でした」と肩を落とした。

 寺院近くで30代の男性が重い口を開いた。人口約6千人の貧しい村落だが、騒乱後に4人が焼身自殺したという。「みな、ダライ・ラマを『中国に戻せ』と訴えて、体に火をつけた」。男性は、中国政府による宗教活動の抑圧が動機にあると証言した。同州では、中国が敵視するダライ・ラマの写真を自宅にこっそり飾っている人も少なくない。

 1959年に亡命したダライ・…

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