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 横浜市教育委員会の体罰審査委員会は8日、青葉区内の市立小学校の男性教諭(46)が児童をたたいたり蹴ったりする行為を繰り返しており、これらが体罰にあたると認定した。処分を検討する。市教委は、教諭が一昨年4月から、特定の男児に体罰を繰り返していたことも明らかにした。

 市教委によると、教諭は5年生のクラス担任だった一昨年4月から、特定の男児を繰り返し注意。その際に背中をたたいたり、口ごもる男児に向かい「早く言いなさい」などと言ってひざ下を蹴ったりすることを繰り返した。

 昨年7月ごろには男児をクリップボードで殴った。男児はけがをしたと訴えたが、教諭はけがの有無を確認しなかった。

 昨年9月には、掃除について注意する際に、体育館のマットレスの上で男児に覆いかぶさり、体重をかけて圧迫した。

 この男児は「何度も暴力をやめてほしいと言ったのに聞いてもらえなかった」と説明。暴力がおさまらないため、男児の保護者が昨年12月に北部学校教育事務所に連絡した。

 これを受けて同じクラスの児童に聞き取りをしたところ、教諭が他の児童にも体罰を繰り返していたことがわかった。

 時期が特定できた範囲では、昨年7月以降に体罰が増えており、「所持品を壊された」との女児の訴えを聞いて、名指しされた男児をその場で蹴りつけたこともあった。実際に壊したのは別の男児だったという。

 この教諭は「自分のやっている行為が体罰という認識がなかった」と説明し、現在は反省を示しているという。体調不良を理由に、出勤していない。

 市教委が8日に明らかにしたところでは、年間の体罰認定件数は、2012年度15件▽13年度16件▽14年度4件▽15年度1件▽16年度4件。17年度は今回で5件になった。

 市教委の半沢俊和・担当部長は「体罰は人権を侵害する重大な行為で、決してあってはならない。学校や教員に繰り返し伝えていきたい」と説明した。(太田泉生

体罰と認定された事実の一覧

①2016年4月~17年12月、繰り返し特定の男児を注意し、背中をたたいたりひざ下を蹴ったりした

②17年7月5日、修学旅行先で就寝時間を過ぎても騒いでいた女児6人の頭をげんこつでたたいた

③17年7月下旬以降複数回、宿題を忘れたとして①の男児を含む3人の頭をクリップボードやげんこつでたたいた

④17年7月下旬、宿題を忘れたとして①の男児を含む2人の顔面を両手でたたいた

⑤17年9月上旬、体育館で、①の男児に覆いかぶさり圧迫した

⑥17年10月下旬、男児に所持品を壊されたとの女児の訴えを聞いて、名指しされた男児の腰をその場で蹴った。実際は、壊したのはこの男児ではなかった

※横浜市教育委員会の説明による