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 「朝日 健康・医療フォーラム2018」が1月27日、東京都千代田区のJPタワーで、2月4日、大阪市北区の中之島会館(中之島フェスティバルタワー・ウエスト内)でそれぞれ開かれた。約500人が参加した東京会場では、タレントの毒蝮三太夫さんが「マムシ流 ワハハと笑って元気に長生きのコツ」と題して講演した。このほか、最新の長寿研究や、口まわりのささいなトラブルから全身の機能の衰えをとらえる「オーラルフレイル」をテーマに専門家が解説した。

毒蝮三太夫さん 笑って、しゃべってストレス残さず

 みなさん、元気で長生きしなきゃダメだよ。できれば消防署、警察、病院は暇な方がいいんだよ。(昨年、105歳で亡くなった医師の)日野原(重明)先生に言われたんだけど、年をとったらチャーミングな、笑顔のすてきな、素直な、みずみずしい年寄りになることだって。少しでもそれを体現できるようにやろうと思って。

 なるべく医療費を使わない、保険を使わない、若い人に世話にならないようなすてきなジジイ、ババアになってくださいよ。チャーミングな笑顔だよ。しゃべって笑うと脳を刺激して認知症の予防になるともいわれています。笑顔はタダなんだから。

 人間、ストレスはあるけど、ストレスと戦わず、仲良くなること。それから年をとったら強情、頑固にならない。腰が曲がったっていい。頭がハゲたっていい。チャーミングな、その年なりの年寄りになりゃいいじゃない。

 女性は放っておいてもいいんだよ、おしゃれするから。問題はジジイ。ジジイがこういう所へたくさん出てきて、よく笑ったり、よくしゃべったりすることが長生きをするひけつじゃないのかな。あとは転ばないこと。転んだらそのまま寝たきりになって、亡くなる人が多い。

 なるべく夫婦共通の趣味、話題を持つといいですね。2人で出かけることもとってもすてきだと思うんだ。1人になった時にどうしたらいいか、心づもりはしておいた方がいいね。

 俺、20年くらい前から2カ月に1回くらい妻に手紙を書いている。ちゃんとポストに入れて、家に着くわけね。

 素直な年寄りになるってことは「お前が大事だよ」とか、「お前がいないと困るよ」ということを口で言うことが大事。そっくり返っているジジイ、ババアは今、ウケない。

 奥さんの名前を呼ぶだけでいいですよ。それから奥さんの好きなものちょろっと買ってね。野に咲いてた花の一輪でも奥さんは喜びますよ。

 (夫婦の)片方が元気じゃないと老老介護はできませんよ。元気で年をとらなきゃつまらないよ。

 健康のひけつは、ストレスを残さないってことですよね。それとちょっとした所は歩いて行ったり、ジムに行ったりしている。ジムといっても、事務仕事しているわけじゃないんだよ。ひざが痛いから、水中ウォークして太ももの筋肉をつければ、ひざが持ち上がるようになる。家で腕立て伏せもしている。ただ、無理はしないこと。年とったなりでいいじゃないか。

 人生これから。明日何か良いことあるから。今日全部やろうと思ったらうまくいかない。だからやり残す。「これは食べたかったけど、いいや、明日食べられる」と。「そのためには元気じゃなきゃダメだ」と思ったら、元気になるだろう? 全部やろうと思うから焦る。やり残すってことも、いいと思うな。

 若い時に友達をたくさんつくっておくこと、趣味を持つこと、何事も好奇心を持つこと。これが大事だよ。

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 どくまむし・さんだゆう 1936年生まれ。俳優・タレント。舞台「鐘の鳴る丘」でデビュー。ラジオのパーソナリティーのほか、聖徳大学の客員教授も務める。

 ◆総合司会(東京会場) フリーアナウンサー町亜聖さん