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 介護や医療を受けずに日常生活を送ることができる期間を指す「健康寿命」。2016年時点の都道府県別の最長と最短を比べると男性は2年、女性は2・7年の差があった。こうした差はなぜ生まれるのか。

 今回発表された16年時の男性1位で、10、13、16年の3回の平均値が男女とも1位の山梨県。県の担当者は、がん検診の受診率が高いことが一因と分析した上で、山梨特有の風習「無尽(むじん)」をあげる。地域ごとにお金を出し合って旅行や飲み会をする集いを指す。担当者は「無尽などの社会的ネットワークが高齢者の孤立を防ぎ、生きがいにつながっていることが影響しているのでは」と話す。

 3回の平均値が男性3位、女性2位の静岡県の担当者は、「温暖な気候のほかに、生産地でもあるお茶の存在も大きいのでは」とみる。延べ6万4千人の高齢者を対象にした静岡県の追跡調査(00~06年)では、緑茶を「1日7杯以上」飲む人の死亡率は「1日1杯未満」の人に比べて55%低かった。担当者は「静岡はお茶の産地で、消費量が全国平均より多い。健康寿命と関係しているのでは」と語る。

 一方、平均値が男性45位、女性44位の徳島県は「車社会で運動の機会が少ないのが一因かもしれない」。平均値が男性44位、女性46位の大阪府は「分析は難しいが、特定健診の受診率をアップさせるなどで改善していければ」と話した。(黒田壮吉)