【パノラマ動画】太陽の塔、48年ぶりに内部を一般公開。解説の声は内部展示プロダクトディレクターの並川恵一さん=細川卓撮影
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 芸術家の故岡本太郎が手がけた太陽の塔(大阪府吹田市)の内部公開が、1970年の大阪万博以来48年ぶりに始まった。一昨年秋から大阪府が耐震改修工事などの再生事業を進め、19日から一般公開する。岡本太郎の哲学を表現する展示物が、現代技術も採り入れながら鮮やかによみがえる。

ひときわ目を引く第4の顔

 「人類の進歩と調和」をテーマにした大阪万博で、太陽の塔は岡本太郎がプロデューサーを務めたパビリオン「テーマ館」の一部として生まれた。内部にも岡本太郎が監修した造形物があり、塔内に入って見ることができたが、万博閉幕後は原則非公開となっていた。

 入館者はまず、地下の展示室に入る。ひときわ目を引くのは、塔の第4の顔「地底の太陽」。直径約3メートル、幅約11メートルの巨大な黄金の仮面だ。万博後に行方不明になり、詳しい図面も残されていなかったが、当時の写真などを手がかりに作り直した。

 地底の太陽は、当時も飾られていた世界の仮面や神像に囲まれている。内部展示プロデューサーの平野暁臣さん(59)は「地底の太陽は神々の森の呪術師」と解説する。

 かつての地下展示は「いのち」「ひと」「いのり」の三つの空間で構成されたが、閉幕後に埋められた。今回再生した地下展示室は「いのり」の空間のごく一部。そこで、地底の太陽にプロジェクションマッピングを投影し、当時の写真を交えて三つの空間のイメージを伝えることにした。

LEDで光の演出

 地下展示室を抜けると、真っ赤な壁面の塔内に行き着く。塔の頂点に向かってそびえ立つのは、高さ約41メートルのオブジェ「生命の樹(き)」だ。5色の樹は五大陸を表したとされ、上に行くにつれて進化するように、原生生物からクロマニョン人までの生物模型が取り付けられている。

 模型は292体あったが、今回の再生事業に着手する時点では約70体しか残っていなかった。修復したり新たに作り直したりして183体を再生した。

 太陽虫やクラゲにはLED(発光ダイオード)が仕込まれ、ゆらゆらと色を変化させながら光を放つ。岡本太郎は「生命の樹は血流だ」と言ったといい、最新の照明技術で壁が脈打つように光る演出もある。

 恐竜「トラコドン」の指先には…

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