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 人工知能(AI)が、牛の牧場や牛舎でも活用されている。発情期を見極めて繁殖の効率を上げたり、転んだ牛を見つけて事故死を防いだりしている。手間がかかるという畜産業のイメージを変えられるか。

 牛舎に並ぶ牛の首に、こぶし大のセンサーが巻かれている。一頭一頭の運動量やえさの反芻(はんすう)といった膨大なデータを「加速度センサー」で集めて分析。発情の兆候がある牛を見つけ、農家のパソコンやスマートフォンに自動的に伝える。

 効率的な種付けにつなげるほか、発情や出産の予定、乳量など個体別のデータを一覧で表示することもできる。

 住友商事が出資するITベンチャー「ファームノート」(北海道帯広市)が開発した装置だ。

 乳牛は、妊娠しなければ乳を出さない。肉牛も妊娠が遅れれば、1頭の母牛が産める子牛の数が減ってしまう。農家には死活問題だ。3週間に1度、数時間しかピークがない発情期を把握するため、農家は一頭一頭の牛の観察が欠かせず、手間がかかる。この装置を使えば、農家の作業は効率が上がる。

 山口県美祢市の梶岡牧場は今年中に30頭の母牛にこの装置を導入する予定だ。梶岡秀吉さん(44)は「発情を1回逃すと4万円の損失。AIで兆候がわかればその牛を集中的に観察でき省力化できる」と話す。

 ファームノートによると現在、…

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