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 国内の47動物園・水族館で飼育されている47頭のアシカやアザラシ、セイウチなどの鰭脚類(ひれあしるい)が「一芸」で人気を競う「第1回ヒレアシ甲子園」が開かれている。4月15日まで、インターネットの特設サイトで投票できる。

 昨秋のカワウソの人気投票「カワウソゥ選挙」に続き、サンシャイン水族館(東京都豊島区)の運営会社、サンシャインエンタプライズが企画した。1施設につきエントリーできるのは1頭。「愛される一芸を持っている」ことが出場条件だ。同社のウェブサービス「いきものAZ」を使って投票する。

 カワウソゥ選挙で2位だった「地元」サンシャイン水族館からはオタリアの「ソラ」(雄・推定8歳)が出る。国内では飼育が少ない若い雄で、成熟につれて始めた腰振り行動を「shake it!」と名づけた。

 カワウソゥ選挙で、エントリー直後にあの世へ旅立ちながら優勝したツメナシカワウソのブブゼラを送り出した伊勢シーパラダイス(三重県伊勢市)。今回はセイウチの「ヒマワリ」(雌・16歳)が出場する。

 一芸は「闘魂注入で厄払い!」。体重670キロ超の巨体から繰り出すひれの一撃を人間の背中にお見舞いする。たたかれると、よろけるほどの衝撃だ。シーパラダイスの担当者は「お客様とのふれあいをPRするのには、人なつっこいセイウチが最適。ブブゼラに続き2冠を達成したい」と話す。

 豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)からは、ゴマフアザラシの「もなか」(雌・5歳)。一芸は、飼育する職員もメロメロになるという「キョロ目」。

 ゴマフアザラシの目は通常、黒目しか見えない。表情が読み取りにくく「怖い」と思われることもあるという。もなかは生まれつき白目が見えている。上目遣い、流し目も自在。飼育担当の松野真希子さん(32)は「白目があるので表情が出ます。楽しんでいたり、びっくりしたり、気分も目に現れます」と話す。特に上目遣いは魅力的といい、「『私かわいいわよ』と言っているようです」と松野さん。

 一芸が条件の今回は、健康目的で遊びを採り入れている動物園よりも、日常的にショーを開いている水族館が有利との声もある。「もなかは天然のかわいさが売り。素材で勝負します」。東海地方からは他にも愛知、三重の4施設から4頭が出場している。

 おたる水族館(北海道小樽市)のトド「モンキチ」(雄・推定22歳)は、5キロもあるサケ1匹を丸のみする荒業をひっさげてのエントリーだ。

 投票は特設サイト(http://www.sunshinecity.co.jp/campaign/cp/ikimonoaz_hireashi-koshien/別ウインドウで開きます)で。出場する動物の一芸も見られる。結果は4月20日に発表される予定だ。(宮沢崇志)

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〈鰭脚類(ひれあしるい)〉 文字どおり四肢(脚)がひれ状になった哺乳類。アザラシ科、アシカ科、セイウチ科に分かれ、ほぼ水中で暮らしている鯨類(クジラ、イルカなど)、海牛類(ジュゴンなど)とは区別される。「ききゃくるい」と読む場合もある。