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 埼玉県蓮田市黒浜の新井堀の内遺跡で、中世に大がめに納められたとみられる大量の埋蔵銭が見つかったと9日、県埋蔵文化財調査事業団が発表した。銭を納めたかめとしては国内最大級の大きさで、かめの容量から埋蔵銭は10万~20万枚台で、全国屈指の埋蔵量と想定されるという。

 事業団によると、昨年12月25日に地表から約2メートル掘ったところ、直径約66センチの石ぶたが現れたという。掘り進むと常滑焼の大がめ(口径約60センチ、高さ約74センチ)が現れ、ふたを開けるとひもでつづられた大量の銅銭があった。かめは15世紀前半に焼かれたものとみられ、判明しているのは「永楽通宝」「元豊通宝」「開元通宝」など19種の渡来銭で計70枚。

 石ぶたのへりには縦7・5センチ、横7・9センチ、厚さ1ミリに満たない木簡が挟まれ、墨で書かれた文字「三」「いのとし」「二百六十」を確認。「二百六十貫と読むと、約26万枚の可能性がある」という。

 事業団は「埋蔵銭がどのような性格のものかを今後研究していく」と話した。

 14~18日に同県熊谷市船木台4丁目の事業団で特別公開する。問い合わせは事業団(0493・39・3955)。(田中正一)