[PR]

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐり、翁長雄志(おながたけし)知事は9日、同県名護市辺野古の埋め立て予定海域で見つかった希少なサンゴ10群体を海域外に移植するための沖縄防衛局からの許可申請について、不許可とした。防衛局がこれまでに出したサンゴ移植申請は結果的にすべて退けられた。

 今回不許可としたのは、今月2日までに申請されたヒメサンゴ2群体、オキナワハマサンゴ8群体の特別採捕の許可申請。県は、ヒメサンゴについては移植先で海藻にサンゴが覆われ死滅する可能性があると指摘。オキナワハマサンゴは、同種で生じている食害への対策が示されていないことを問題視した。

 沖縄防衛局はこれら10群体の移植計画について、国の環境監視等委員会から了承を得ていたが、県はさらに委員会を開いて、より最適な移植先を探すことなどを求めた。

 県は「専門家の意見も聞いて淡々と判断した」と説明している。

 防衛局はこれまで計11群体について移植を申請した。最初に申請したオキナワハマサンゴ1群体については県は移植を許可したが、その後、食害を理由に許可期間の延長を認めず期限切れとなっていた。(山下龍一)