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 アルペンスキーの森井大輝(37)=トヨタ自動車=が10日、男子滑降座位で2位に入り、4大会連続の銀メダルを獲得した。複数種目に出場する森井。悲願の金メダルへ、悔しさも交じる初陣となった。

 「いやもう、悔しいですね」。レース後の第一声だった。表彰式では、優勝した米国の26歳の選手が両手を突き上げる脇で、控えめに声援に応えた。

 「唯一、手にしていない称号がある」。常々、そう口にしてきた。パラリンピックの金メダルのことだ。

 パラは5大会目。2006年トリノで銀メダルに輝くと、10年バンクーバー、14年ソチでも銀。大回転や滑降などで頂点まであと一歩に迫った。これまで、ワールドカップ(W杯)では計3度、年間総合優勝。世界選手権でも複数の種目で金メダルを獲得した。「あとはパラリンピックの金だけ」。誰からもそう言われる存在になった。

 この日は「大事なところでミスをした」と言いながらの銀メダル。悔しさとともに手応えも感じた。11日のスーパー大回転から、得意種目が続く。「残り4レースを攻めて、もう一つ上のきれいな色のメダルが取れたら」。近くて遠い頂点を目指す戦いが幕を開けた。(高野遼)