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 大草原の、そこだけ荒涼とした丘の上空を、ワシが一羽、悠然と舞っていた。南米チリのパタゴニア国立公園。丘の上に山荘が一つ、ひっそりとたっていた。

 コックランの町からそう遠くない、その丘を見上げる渓谷で、去る1月下旬、パタゴニアの公園エリアの拡張を記念する式典が行われた。大統領ミチェル・バチェレ(訳注=当時。同国大統領は2018年3月11日、セバスティアン・ピニェラが就任した)が、チリの国立公園エリアが一気に広がった、と宣言した。首都サンティアゴの南715マイル(約1140キロメートル)にあるオルノピレンから最南端のホーン岬まで、国立公園は1千万エーカー(約4万平方キロメートル)も広がったのだ。

 チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア地域には、これまで約30の国立公園があった。チリ側の国立公園が拡大したのは、クリスティーン・マクダビット・トンプキンスと夫で米アウトドアブランド「The North Face」(ザ・ノース・フェイス)とファッションブランド「Esprit」(エスプリ)の創業者だった故ダグラス・トンプキンスの強い働きかけがきっかけだった。夫妻は1991年からこれまで、私財3億4500万ドル(1ドル=106円換算で約366億円)をかけてパタゴニアの広大な土地を買い集め、チリ政府に寄贈したのだった。

 大統領が公園地域の拡大を発表…

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