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 スノーボードクロス女子大腿(だいたい)障害を圧倒的な滑りで優勝したブレナ・ハッカビー(米)は、表彰式で紫色に染めた長い髪をなびかせ、ガッツポーズした。「大会の顔」として期待された22歳。「言葉にならない……」と、まな娘を抱きしめながら喜んだ。

 体操選手だったが、14歳の時に骨肉腫が原因で右ひざの上から切断した。リハビリ中に出会ったスノーボードに「恋をした」といい、以来、めきめきと才能を伸ばし、2015年、17年の世界選手権を制した。

 大会前、有名な米スポーツ誌の女性アスリートの水着特集で、パラリンピアンで初めてモデルに起用された。「自分がセクシーだとは思わなかった」と戸惑いもあった。だが、「私の国では、障害がある女性はセクシーな対象として見られない。だから私がロールモデルになりたかった」。義足をつけてビーチでポーズを取った写真は話題を呼んだ。

 レース中もずっと義足を見せながら滑った。「この足で何かを達成することに、誇りを持っている。私はスノーボードでも、水着でも、いつだって強く、パワフルでいられる」(菅沼遼)