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 大阪市が市立住吉市民病院(住之江区)を3月末で廃止し、4月に新設する府市共同住吉母子医療センター(仮称)=住吉区=に統合させる問題で、市は10日夜、住之江区で住民説明会を開いた。吉村洋文市長が出席し、医療の集約化と高度化によるメリットを強調したが、住民からは不安や反発の声が相次いだ。

 「入院して出産できる病院を地域に残して」「民間病院を誘致する約束はどうなったのか」。住民ら約250人が出席し、病院再編計画を説明した市と府の幹部らに意見をぶつけた。吉村市長は「晩婚化が進み、ハイリスク出産に対応できる病院が必要だ」と再編に理解を求めた。

 住吉市民病院は建て替え案が決まっていたが、府と市は2012年、約2キロ離れた府立急性期・総合医療センターの敷地に共同で母子医療センターを新設する方針を決めた。母体胎児集中治療管理室(MFICU)6床を備え、医療の高度化を図る。

 市議会は13年、住吉市民病院を廃止する議案を可決したが、「責任を持って跡地に民間病院を早期誘致する」と付帯決議をつけた。だが、市の民間病院公募は3回失敗。吉村市長は昨年11月、代わりに市立大医学部付属病院を誘致する方針を示したが、大学側との協議は終わっていない。跡地には4月以降、暫定的に市立診療所を開設するが、小児科と産婦人科の外来のみで入院はできない。

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左古将規