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 トヨタ自動車系の車部品大手のデンソー、アイシン精機、豊田自動織機の2018年春闘は12日、前年同額の月1500円のベースアップで事実上決着した。いずれも各労組の要求3千円の半分だ。一方の一時金はそれぞれの要求に満額で回答する。経営側が14日の集中回答日に答える。

 トヨタ系の労組をまとめる全トヨタ労働組合連合会が明らかにした。

 ベアは各社とも5年連続で、1500円は3年連続で同額になる。一時金は各労組の要求が異なる。満額回答でデンソーは5・6カ月分、アイシンは5カ月分+36万円、豊田自動織機は5・9カ月分となる。

 トヨタグループの労使交渉は、例年ならトヨタ自動車の交渉を踏まえて決着するが、今春闘は、部品大手3社の決着が先行する展開となった。

 こうした状況について全トヨタ労連幹部は12日夜の取材に「トヨタ本体を基準にした決め方からの脱却をめざすなか、3社が先行して結論を導いたことは大きい」と話した。

 全トヨタ労連によると、トヨタ本体の経営側幹部も2月下旬の交渉でグループ各社の交渉について「(トヨタ本体などと比べ)マイナスαという従来の昇給決定の枠組みを打破する必要がある」と話していた。

 トヨタ本体の労使交渉は12日夜までに決着しなかったもよう。シェアサービスや自動運転車の普及など業界の構造変化に経営側が危機感を募らせていることが一因とみられる。(竹山栄太郎