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 今月末で閉じられる大阪市立住吉市民病院(住之江区)は、利用者にとってどのような存在だったのだろうか。2012年から同病院の医療ソーシャルワーカーを務めた中辻潔さん(52)は「とくに未成年の妊産婦にとっては学校であり居場所でした」と語る。

 若年や未婚、生活困窮など社会的困難を抱えている特定妊婦の入退院を支援していました。見えてきたのは、貧困のうちに孤立している女性の姿です。

 17歳の若年妊婦がいました。親から虐待され、施設で成長した彼女が新しい命を授かった。コミュニケーションが苦手でしたが、「産みたい。育てたい」と前向きでした。受診を欠かさず、助産師の指導も熱心に受けていました。テキストに読めない漢字があると「なんて読むん?」と口は悪かったですが、ひたむきでかわいかったですねえ。

 普通、「先生」と呼ばれるのは産科医だけです。でも彼女は分からないことがあると看護師や助産師にも「先生、先生」と聞きにくるんです。彼女にとっては「住吉(市民病院)」が「もうひとつの学校」だったんだなと。

 今の大阪の学校は窮屈でしょう…

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