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 名古屋大学病院(名古屋市昭和区)と大垣市民病院(岐阜県大垣市)は13日、名大病院研究生の男性医師(33)が、両病院で不整脈などの治療を受けた約3千人分の患者情報が入ったパソコンとUSBメモリーを盗まれたと発表した。これまでにデータが悪用される被害は確認されていないという。

 名大病院などによると、患者情報は、名大病院で2009年1月~18年1月に「カテーテル・アブレーション」という不整脈の治療を受けた1539人分と、大垣市民病院で10年1月~17年9月までに不整脈や心臓病の治療を受けた1422人分の名前や性別、生年月日、病歴、検査データなど。男性医師は以前、大垣市民病院に勤務していた。パソコンとメモリーにはほぼ同じデータが入っていた。パソコンにはパスワードを設定していたが、メモリーはパスワードのロックをかけていなかったという。

 男性医師は2月25日に東京都内の研究会に出席後、ゲームセンターでゲーム中に、足元に置いていた私物のパソコンとメモリーの入ったカバンを盗まれた。「ゲームに熱中し、盗まれたことに気づかなかった」と話しているという。

 名大の松尾清一総長は「皆様の信頼を損なうことになり大変申し訳ない。今回の個人情報紛失を極めて重大問題であると受け止め、あらためて徹底した注意喚起を行う」とのコメントを出した。

 両病院では12日、対象患者におわびの手紙を発送。コールセンターを設置して、患者からの問い合わせに対応するとしている。(月舘彩子)