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 農林水産物や食品を地域ブランドとして守る国の「地理的表示保護制度」(GI制度)から自社製品が外れたのは不当として、愛知県特産の「八丁味噌(みそ)」を造る老舗2社が14日、国に不服審査を請求した。

 請求したのは、八丁味噌発祥の愛知県岡崎市が拠点の「合資会社八丁味噌」と「株式会社まるや八丁味噌」の2社などでつくる八丁味噌協同組合。2社は2015年6月、八丁味噌の登録を農林水産省に申請したが「生産地の範囲が狭い」などとして、農水省が再検討を打診。折り合いがつかず、昨年6月に申請を取り下げた。その後、別に申請した「愛知県味噌溜醬油(たまりしょうゆ)工業協同組合」(名古屋市)が登録された。

 2社は「登録された製品は製法などが違い、取引業者や消費者を混乱させ、きわめて不当」と主張。記者会見した合資会社八丁味噌の早川久右衛門・代表社員は「マイナスの影響も出始めている。できれば(認められた)登録を取り消してほしい」と語った。農水省の担当者は「内容を確認の上、行政不服審査法に基づいて手続きを進めていきたい」と話した。

 一連の騒動を受け、岡崎市議会は「利害関係者の合意形成を指導・調整するよう国に要望する」との意見書を22日に採択する方向で調整している。(大野晴香)