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 東京都港区の公共住宅で2006年、市川大輔(ひろすけ)さん(当時16)がシンドラー社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた保守会社の幹部ら3人の控訴審判決が14日、東京高裁であった。秋葉康弘裁判長は3人を有罪とした一審・東京地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 判決などによると、市川さんが降りようとした際、扉が開いたまま上昇し、建物の天井とエレベーターの床に挟まれた。裁判では事故原因とされるブレーキ部品の異常摩耗の発生時期が争点になっていた。

 一審判決は、事故時に保守業務を担当していた保守会社「エス・イー・シーエレベーター」(東京)の点検員が最後に点検した06年5月時点で、異常摩耗が発生していたと判断。その兆候を見逃した原因は同社の保守管理体制にあるとして、「事故は予想できた」と結論付けた。

 一方でこの日の二審判決は06年5月時点で異常摩耗が発生したとは認められないと指摘した。

 事故を巡っては、同社より以前に保守業務を担っていたシンドラー社の元課長も同罪に問われたが、一、二審ともに無罪となり、確定している。