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 平昌冬季パラリンピックの最年少選手は、国土の9割が熱帯の国、南米ブラジルからの15歳だ。スキー距離男子座位で初出場のクリスティアン・リベラ。「ここに来られてクールだし、とても誇りに思っている」

 生まれつき両足の関節が曲がらず、これまで21度も手術を受けた。大のテレビゲーム好きというインドアな顔を持つ一方で、座ってスケートボードを乗り回すアウトドアな一面も。「新しいことをしたい」と、3年前に冬の競技に挑戦することにした。

 練習拠点は南東部の都市サンパウロの近く。もちろん雪はない。「ストリートでローラーをスキーに付けて練習している」。年に1回程度、ヨーロッパで雪上の練習をするのだという。

 好きな言葉は「No Pain,No Gain(痛みなくして、得るものなし)」。シットスキーは曲がるのが難しく、路上で何度も転び、太ももや手の指を骨折した。そんな環境でも「難しいからいいトレーニングになる」と笑い飛ばす。

 11日の15キロのレースでは同国の冬季パラリンピックで歴代最高の6位に入り、苦手な14日のスプリント(1・1キロ)でも出場した36人中15位と健闘した。「でも寒いのは苦手なんだ」。17日の7・5キロのレースを終えれば、暖かい母国に帰れる。(菅沼遼)