[PR]

 アレルギー症状を緩和する自己注射薬「エピペン」などのアドレナリン製剤について厚生労働省は15日、急性アレルギー症状のアナフィラキシーになった際には、自閉症や統合失調症向けの抗精神病薬をのんでいても使えるようにする方針を決めた。

 15日の厚労省の有識者会議に提案され、了承された。低血圧になることがあるとして、これまでは添付文書で併用を禁じてきた。製薬会社に近く、エピペンについては併用注意の欄に書くように添付文書の改定を求める。

 食物アレルギーがあり、自閉症などの発達障害もある患者が増えているとして日本アレルギー学会が昨年6月、厚労省に併用の解禁を求めていた。一方、日本小児アレルギー学会のガイドラインは、医師の裁量で救命のために使うことを認めている。

 医薬品医療機器総合機構の調査によると、併用した場合に血圧低下の副作用が20年ほどに5例あったが、いずれも回復していた。米国や英国は併用を禁じておらず、アナフィラキシーは死に至ることもあり早期対応が必要なため、副作用のリスクを考慮しても「許容できる」と判断した。(福地慶太郎)