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 オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)の長男(25)が、報道番組で父の後継者かのように放送され、名誉を傷つけられたとして、テレビ東京に1千万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。上田哲裁判長は、報道は名誉毀損(きそん)には当たらないとして長男の請求を棄却した。

 判決によると、長男は2014年1月、テレビ東京の報道番組内で、教団の後継団体「アレフ」の指導者になるよう準備しているなどと紹介され、モザイク処理した長男の画像も放映された。長男は名誉毀損のほか、プライバシーや肖像権の侵害があったと訴えていた。

 判決は報道内容について、「長男は教祖にしかできない宗教儀式を行っており、近い将来、団体の教祖となる可能性が高いということは放送当時、真実性が認められる」として名誉毀損の成立を否定。プライバシーや肖像権の侵害の主張についても、「撮影は公道上で威圧的な態度もなく、受忍限度を超えていない」と退けた。