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あずきな(税別310円)※価格は変動します

 ちょうど今ごろ、高山じゅうのスーパーなどに並ぶ山菜が「あずきな」です。ゆでると小豆のような香りがすることから、地元では「あずきな」と呼ばれますが、本当の名は「ナンテンハギ」。初耳というかたも多いでしょうが、日本各地に自生するマメ科の植物で、じつはさほど珍しくはないのだとか。

 でも、食用にするのは広い分布地域のなかでも高山だけ。しかも、そのナンテンハギの新芽だけが「あずきな」として食用にされるため、“春の高山で数週間のみ”という、場所も時間も限定の究極のご当地食です。

 さっとゆでたらゴマあえの要領で、高山のご当地食・あぶらえ(エゴマの実)を使うあえ物に。さらに高山の人々が大好きで、おかずはもちろん、おつまみやおやつにもしてしまう、天ぷらもオススメ。薄衣に揚げ、何も味つけせずに素材の甘みを楽しんでください。

 絢爛(けんらん)豪華な屋台と散りゆく桜を一緒に見られそうな、今年の「山王祭」。春の訪れを告げるといわれ「春の高山祭」とも呼ばれます。地元にとって「あずきな」も祭りの一部分のようなもの。これから春本番を迎える高山の食卓の主役です。

採取地

ファミリーストアさとう石浦店

(岐阜・高山)

0577・34・8850

デジタル余話

 家で天ぷらなんかしない、という方も安心してください。スーパーの惣菜(そうざい)売り場で、あずきなの天ぷらを買うことができます。ファミリーストアさとうでもシーズン中は天ぷらを提供していますが、揚げるそばからどんどん売れていく人気商品。揚げたてはサックサクで、まるでスナック菓子のように軽いんです! 祭り見物の後、あずきなの天ぷらをつまみに飛驒の酒を飲みながら、お花見できたら最高! 「花も団子もお祭りも」が可能な高山の春に乾杯。

     ◇

 菅原佳己(すがわらよしみ) スーパーマーケット研究家。著書に「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」など。

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