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 映像配信の最大手であるネットフリックスは、3月6日と7日(現地時間)、「ネットフリックス・ラボ・デイ」というイベントを開催しました(写真1)。世界各地からプレス関係者を集め、同社の方針と技術を説明するためのイベントです。筆者もイベントを取材してきました。見えてきたのは、同社がオリジナルコンテンツとデータ解析を軸にビジネス戦略を据え、独自の道を歩もうとする姿です。(ライター・西田宗千佳)

ニュースやスポーツに目もくれず「オリジナル作品」に注目

 ネットフリックスはアメリカに本拠地を持つサービスです。2015年秋から日本でもサービスを開始しており、日常的に使っている人もいるのではないでしょうか。同社によれば、2017年12月末段階での有料会員数は、全世界で約1億1700万人。そのうちアメリカ国内の数は約5400万人ですから、海外比率は半分を大きく超えています。しかも対前年比での伸びは25%にも達しており、伸びをアメリカ以外の市場が牽引(けんいん)している状況です。サービスの提供国は190カ国以上。中国、シリア、北朝鮮など少数の例外を除く、ほぼ全世界でサービスを行っています。

 なぜこんなに伸びているのか? 理由はオリジナルコンテンツに積極的に投資しているからです。過去の他の映像配信は、テレビ局や映画会社の作った作品の配信をする権利を得て消費者に提供するものが中心でした。レンタルビデオ店と同じような業態であり、今もそうしたやり方は、ビジネスの大きな柱です。これはネットフリックスも変わりません。1997年に創業した当時はDVDのレンタルが軸でしたし、2013年までは、他社から調達したコンテンツだけを配信していました。

 しかし同社は現在、オリジナルコンテンツの制作に注力しています。2018年の投資額は約80億ドル(約8500億円)とまさに桁違いです。これで200本以上のドラマや映画、ドキュメンタリー、アニメなどの制作を行い、ネットフリックスだけで配信する手法を採ります。同社のリード・ヘイスティングスCEO(写真2)は、次のように説明します。

 「私たちは絶えず顧客のために、素晴らしいコンテンツ制作者になろうとしている。我々の中核戦略は集中し続けること。すばらしいドラマシリーズや映画を制作すれば、顧客は私たちを愛し、商業的な成功を続けられるだろう。他のサービスをコピーしようとし、気を散らしてしまったり、成功していること以外の他のことをしてしまったりすると大変なことになる」

 ネットフリックスの成功もあっ…

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