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 トランプ米政権のセッションズ司法長官は16日、連邦捜査局(FBI)のマケイブ前副長官を解雇したと発表した。トランプ大統領はマケイブ氏が中立ではないことを問題視し、辞めさせるよう訴えていた。マケイブ氏は1月下旬に辞任したが、満額の年金受給資格が得られる3月まで在籍していた。その資格を得るわずか2日前に解雇された。

 セッションズ氏は解雇の理由について「メディアに許可のない情報提供を行った。監察官の調査にも複数回、不誠実な対応をした」と説明した。マケイブ氏は否定している。

 マケイブ氏は、トランプ氏と大統領選を戦ったクリントン氏が国務長官時代、私用メールで機密情報を送受信していた問題の捜査をコミー前FBI長官とともに担当。トランプ氏の訴えを退け、違法性は無いと結論づけた。しかし、マケイブ氏の妻がバージニア州議会選に立候補した際、クリントン氏に近い団体から多額の献金を受けたことなどから、トランプ氏は「民主党寄り」と批判していた。

 トランプ氏は同日夜、ツイッターで「マケイブ氏がクビになった。一生懸命働くFBI職員にとって、民主主義にとって素晴らしい日だ」と歓迎。これに対し、これまで沈黙していたマケイブ氏も声明を出し「この攻撃は、私個人の名誉を毀損(きそん)するだけでなく、FBIや司法当局、諜報(ちょうほう)部員ら全体を侮辱するものだ。これは、FBIと(ロシア疑惑を捜査する)特別検察官の努力に対して仕掛けられている戦争だ」と反論した。(ワシントン=土佐茂生)

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