楢崎貴司、米田優人
交通事故現場の道路形状などの情報を取り込み、パソコン画面上で立体的に再現できる「3Dレーザースキャナー」の捜査現場への導入が進んでいる。今年1月現在で17府県警に配備された。早く正確な状況の把握が可能になる。警察官の大量退職時代を迎える中、捜査現場の負担軽減につながると、期待されている。
大阪府東大阪市の国道交差点。片側3車線の幹線道路で車が途切れることなく行き交う。昨年秋、自転車とトラックの人身事故が起きた現場だ。
大阪府警では昨年秋から3Dスキャナーの運用を始めた。府警職員らが3Dスキャナー(縦38センチ、幅28センチ、奥行き16・5センチ)を取り出し三脚に固定。約40分かけて歩道や中央分離帯など計8カ所から撮影した。
パソコン上に、約70メートル×約50メートルの範囲で周囲の建物、道路などの位置関係が立体画像で再現された。
3Dスキャナーは目に見えないレーザーをレンズから照射し、短時間で現場を立体的に再現できる技術。パソコン画面をスクロールすると、様々な角度から現場を見ることができる。
警察に納入している測量機器メーカー「ライカジオシステムズ」(東京都港区)によると、元々は配管が複雑に張り巡らされた大規模な工場の図面作製などに利用されてきた。近年、遺跡や文化財、災害地の地形の変化を再現することにも使われる。海外では、拳銃の弾道の捜査や鉄道事故の現場でも活用されているという。
府警は5年契約(約2千万円)…
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