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 オウム真理教による「地下鉄サリン事件」から20日で23年になるのを前に、被害者の会などが17日、東京都内で集会を開いた。教団が関わった一連の事件の刑事裁判終結を1月に迎え、事件で夫を失った高橋シズヱさん(71)や捜査に当たった警視庁の元警察官が事件の風化防止を訴えた。

 元警察官の原雄一さんは、1995年に山梨県・旧上九一色村などの教団施設を捜索した際の様子を紹介。若い信者たちが「両親に迷惑をかけたと思う。でも、今さら帰れない。家族は絶対、私を受け入れてくれない」と泣いていたと振り返り、「普通の人が道を誤って教団に入ってしまい、本当にかわいそうだった。風化を防ぎ、オウム真理教が危険な集団だと再認識してほしい」と訴えた。

 高橋さんのブログを見て参加したという神奈川県相模原市の大学1年、荻原愛也(まなや)さん(20)は事件後に生まれた。「事件は映画のような感覚だったが、現実に起きたことだと分かった。事実を知り、自分の頭で考えて行動するようにしたい」と語った。(岡本玄)