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 たばこと健康をテーマにした講演会「ふくしま市民フォーラム」(福島市医師会など主催)が17日、同市内であった。福島県立医大の医師が肺や心臓に及ぼす悪影響を解説した。

 柴田陽光教授(呼吸器内科)は、たばこを長く吸い続けることで起きる肺の炎症「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」について、すぐに息切れし、せきやたんが出やすくなるが、これを年齢のせいにするなどして病気だと気づかない人が多いと解説。国内に530万人いると推定されるが、500万人ほどは治療をしていないという。

 国内の死亡原因でCOPDは10位だが、多くの病気を引き起こすとされ、「2位の心疾患と3位の肺炎の陰に隠れた黒幕になっている」と述べた。治療で元に戻ることはないが、早期の禁煙や薬物療法、さらに運動を取り入れることでリスクは減らせるという。

 中里和彦准教授(循環器内科)は心筋梗塞(こうそく)について解説。県内の急性心筋梗塞による死亡率は男女とも全国ワーストで、同大で2012~17年の50歳未満の患者42人を調べたところ、9割が喫煙者だったという。中里氏は「喫煙者が心筋梗塞になるリスクは3倍くらい上がる」と述べた。

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