【動画】明石海峡でフェリーが浮標に接触、立ち往生=依知川和大撮影
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 兵庫県明石市沖で18日夜、乗客乗員計509人が乗ったフェリーが航路標識の浮標(ブイ)に接触した事故で、運航会社は一夜明けた19日午前、潜水士による損傷状況の調査を始めた。午後にも大阪南港まで引き返す予定だが、自力での運航が難しい場合はタグボートで引航する。

 神戸海上保安部によると、フェリーは名門大洋フェリー(大阪市)が運航する大阪南港発北九州・新門司港行き「フェリーふくおかⅡ」(9774トン)。明石市沖約6キロの明石海峡付近で18日午後7時半過ぎ、船尾が浮標(直径2・8メートル、重さ8トン)に接触。浮標を固定する鉄製チェーンがスクリューに巻き付いている可能性もある。船内への浸水はなく、損傷状況を調べるために乗客らを乗せたまま現場に停泊している。

 事故現場では19日午前11時半から、潜水士が海中で2台あるスクリューの状況の確認を始めた。スクリューが動かせる場合は、自力で大阪南港に引き返して19日夕ごろには入港できる見込み。動かせない場合はタグボートで引航するため、入港がさらに遅れる可能性もある。運航会社の担当者は「船内の食料備蓄や暖房施設に問題はなく、体調不良を訴える人もいない」と説明している。

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 明石海峡大橋を望む兵庫県明石市の沖合に停泊する「フェリーふくおかⅡ」(9774トン)を海上から見た。

 同市にある東二見漁協の監視船に同乗。二見港を出て約10分で、フェリーに近づいた。フェリー後方に作業船が近づき、周囲を海保の巡視艇や小型船が行き交っている。

 フェリー船尾のデッキには、乗客とみられる人たちが立ち並び、作業を見守った。船内にトラックなどが並んでいるのが見える。

 近くにあったとみられる航路標識の浮標は見当たらない。浮標に接触したとみられるフェリー右舷の船尾付近にはへこみなど大きな損傷は見られないが、薄く線のような傷が数本ついていた。

 漁協監視船の中村修(おさむ)船長は「この辺りは潮流が早いところ。事故の時、フェリーは流されていたのかな」と話していた。(高松浩志)