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 愛知県半田市立半田病院の高台での移転先選定やり直しを巡り、有識者らによる「新病院建設候補地検討委員会」(会長=瀬口哲夫・名古屋市立大名誉教授)は18日、半田運動公園(同市池田町)を適地とする答申書を全会一致でまとめ、榊原純夫市長に提出した。昨年6月の市長選で市民の議論を二分し、大村秀章知事が仲裁に入る異例の展開となった移転先の選定は、事実上決着した。

 榊原市長は答申を「尊重する」と述べ、19日に同公園を正式に候補地として決める方針だ。

 検討委は昨年12月から4回開き、同公園と半田北部グラウンド(同市石塚町)を中心に検討。答申では同公園について、近接する常滑市民病院との機能連携を進めることで、公立病院改革や県地域医療構想の趣旨にも合致するなどと指摘した。外来患者や職員のアンケートで同公園を望む意見が多かったことなども挙げた。榊原市長は速やかに常滑市との協議を始め、両病院の経営統合も視野に機能連携を進めたい考えだ。

 半田病院は知多半島で唯一、救命救急センターがある第3次救急医療施設で、県指定の地域中核災害拠点病院。市は当初、移転先を現病院そばの市職員駐車場(半田市東洋町)としたが、津波避難対象地域に含まれることなどから、市長選では高台で選定し直すべきかが主要な争点となった。従来案を推す榊原氏が小差で勝利したが、高台移転を求める市民団体が地方自治法に基づき、1万人を超す有権者の署名を集めて移転先を問う住民投票条例案を直接請求。大村知事が昨秋、半田運動公園を挙げて再考を促したことで榊原市長は従来案を断念、高台で選定をやり直していた。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(豊平森)