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 外来種のヒアリを見つけて駆除につなげる「ヒアリ探索犬」によるデモンストレーションが26日、鹿児島市で開催中の日本応用動物昆虫学会にあわせて行われた。台湾の空港や建設現場などで活躍している2頭で、いずれも4歳のメスのビーグル。かすかなにおいを手がかりに、ヒアリの巣を探し出す。

 台湾では2003年にヒアリが見つかった。その後一気に生息域が広がったが、探索犬の導入が奏功し、台北市と桃園市の空港内にいたヒアリは、約3年でほぼ駆除することができたという。探索犬を保有するモンスターズアグロテック社によると、探索犬になるためには、室内で半年、屋外で数カ月の訓練を重ねる必要がある。

 デモンストレーションでは、六つの缶の中からヒアリのにおい物質が入った缶だけを探し当て、その場にお座りをして人に知らせた。

 国内では昨年、兵庫県や大阪府、神奈川県など12都府県で相次いでヒアリが見つかった。春になると再び活動が盛んになる恐れがあり、4月以降、企業や行政の要請があれば、日本国内でも出動するという。

 今回の滞在は約1週間。同社の林彦宏(リンイェンホン)さん(41)は「探索犬を使えば、ヒアリを早く発見でき、小さなアリ塚も見逃さない」と話す。(後藤一也)