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 2015年に東京都内の女性が殺害された事件を巡るツイートで遺族の心情を害し、裁判所に対する信頼を損ねたとして、東京高裁は19日、岡口基一裁判官(52)を文書による厳重注意処分とし、発表した。処分は15日付。女性の遺族が高裁に処分を求めていた。

 高裁の説明では、岡口裁判官は昨年12月15日、個人のツイッターに、高裁が内規に反して事件の判決文を掲載していたウェブサイトのリンク先を添付して投稿した。岡口裁判官は女性の事件の審理は担当していなかった。遺族からの抗議を受け、高裁は同月にサイトから判決文を削除するとともに、遺族側に謝罪。19日は遺族と面会し、処分内容などを説明したという。

 高裁によると、岡口裁判官は「反省している。注意を受けたことを忘れないようにしたい」と話した。ツイッターは継続する意向という。

 岡口裁判官は1994年に任官。大阪高裁裁判官などを経て、15年4月から現職。16年にも、自身のツイッターに上半身裸の男性の写真などを投稿したとして、東京高裁から口頭で厳重注意処分を受けている。

 東京高裁の吉崎佳弥事務局長は「現職の裁判官が不適切な行為を再び行ったことは誠に遺憾である」とコメントした。