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 ボランティアでがん患者やその家族を支える人たちがいます。国立がん研究センター中央病院(東京)に入院する子どもたちの遊び相手をする近藤早苗さんもその1人。どんな思いで続けているのか、お話を伺いました。

楽しいことは力を与えてくれる

 面会時間が終わる午後7時少し前から、小児がん病棟内のプレールームでゲームやおもちゃを並べて、子どもたちが来るのを待ちます。少ない時で3~4人、多いと十数人が訪れます。未就学児や小学校低学年の小さな子どもが中心です。

 消灯時間まで1時間ほど、一緒に遊んで過ごします。おままごとのおもちゃや子供用の楽器で遊んだり、一緒に絵本を読んだりします。最近人気なのは、象の形の容器から紙のチョウチョが飛び出すおもちゃです。チョウチョを網でキャッチするのですが、いつも大騒ぎになります。子どもたちがひらひらと舞うチョウチョを夢中で追いかけるあまり、点滴の管が外れないかと心配することもありますが、楽しいことは力を与えてくれます。みんなで楽しく、面白く過ごせるのが一番です。

きっかけは精密検査

 このボランティアを始めたきっかけは精密検査でした。別の病院で6年ほど前に人間ドックを受け、精密検査を勧められました。中央病院に問い合わせて検査を受けると、異常はありませんでした。結果を聞いてほっとしつつ、病院を出る際に玄関で「ボランティア」の名札をしている男性に気付きました。来院した人に施設案内をするボランティアでした。「私も何かできるかもしれない」と、そのままボランティアの窓口の相談支援センターに行きました。

 そこで「小児ふれあいボランティア」を知りました。40年近く保育士をしてきた経験が生かせるのではと思って、職員さんに「やりたい」と言いました。手続きや面接を経て、2、3カ月後からボランティアとして病院に通うようになりました。

こんどう・さなえ
1949年、東京都品川区生まれ。都練馬高等保育学院(当時)を卒業後、品川区内で保育士として計40年近く勤めた。6年前から国立がん研究センター中央病院の「小児ふれあいボランティア」。現在は週に3回通う。

子どもの成長に喜び

 病気を抱えながらも成長していく子どもたちの姿を目の当たりにできるのがうれしいです。プレールームでは色々な年代の子どもが遊んでいますが、年上の子が本当はもっと遊びたいのに我慢して、おもちゃを年下の子に譲ってあげる場面を見ると、人に譲る気持ちが育っているんだなと感じます。小さな子どもに付きそうお母さん同士で、子どもが受ける検査の話をするなど情報交換の場にもなっているようです。最近はお父さんが来るケースも増えてきました。

 最後に片付けをして、「また遊…

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