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 平成に入ると、原発をめぐる不正問題が相次いだ。検査データの改ざんや事故の隠蔽(いんぺい)で、安全を装った。糊塗(こと)を続けた「安全神話」のもと、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を迎える。だが、業界の体質が変わったとはいえない。

 高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)。1兆円をかけ、250日しか稼働しなかった国家プロジェクトだ。廃炉が決まってから1年余りたった今年2月も、1千人が所内で働いていた。プルトニウムを含んだ核燃料を安全に取り出すには、5年を要するという。

 平成に入って間もない1991年、建設中のもんじゅを訪れたことがある。水に触れると爆発する「液体ナトリウム」が通る配管を、地下深くで組んでいた。現場には活気があふれていた。

 もんじゅは、資源の少ない国にとっての「夢」だった。核分裂でエネルギーを出しながら、新たに燃料を生み出す仕組みだ。そのプロジェクトのため、50年前、動力炉・核燃料開発事業団(現日本原子力研究開発機構)ができた。

 つまずきは早々に訪れた。発電開始の約4カ月後。1995年12月、ナトリウムが漏れ、火災が起きた。それ自体は国際的な評価尺度で「レベル1」(逸脱)と比較的軽かった。だが、対応に問題があった。

 動燃は事故翌日に公開したビデ…

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