静岡県沼津市の大沼明穂市長(58)が21日、急死した。市によると、同日午前8時50分ごろ、迎えに行った市秘書室の職員が自宅内で倒れている市長を発見。救急車で市立病院に運ばれ、死亡が確認された。死因は小脳出血だった。葬儀の日程は未定。市選挙管理員会に市長の死亡が通知されて50日以内に市長選が実施される。市長職務代理者は新屋千樹(かずしげ)副市長が務める。

 市は午後5時から市立病院で記者会見し、新屋副市長は「あまりにも急で言葉もない」と述べた。後藤克裕企画部長によると、大沼市長は妻帯者だが、日頃は同市下香貫牛臥の自宅で一人で暮らしていたという。

 21日は午前9時から公務の予定があり、職員が自宅に迎えに行った。玄関の呼び鈴を鳴らしても出てこないため、庭に回り、寝室の窓越しに倒れている市長を見つけた。

 職員が午前5時半に市長に送った迎えの時間を知らせるメールは既読になっており、この日朝、倒れたとみられる。前日は平常通り公務を終え、午後6時半ごろ帰宅していた。

 大沼市長は元IT会社長で、2016年10月の市長選で初当選。17年1月には体調不良で市内の病院に緊急入院し、軽い小脳出血と診断されたが、公務に復帰していた。

 市長選時に大沼氏の後援会長を務めた沼津魚仲買商協同組合理事長の後藤義男さん(70)はこの日午後、急死を知ったという。「沼津を元気にしようという話をいっぱいした。志半ばで大変残念だ。今日も沼津港の交通対策をどのように進めていこうか、話す予定だった」と肩を落とした。(岡田和彦、常松鉄雄)