リニア工事、静岡県だけ未着工…なぜ 原因はわき水?

有料会員記事

吉野慶祐、大内悟史
[PR]

 2027年開業を目指すリニア中央新幹線は、品川―名古屋間で工事が進むが、7都県にまたがる工事区間の中で、静岡県だけが未着工になっている。周辺環境への影響や工事現場周辺の交通対策で地元と折り合いがつかず、協議は平行線が続いている。

 「このまま時間を要すると(全体の工期に)遅れが出てくる」。JR東海の柘植康英社長(3月末で退任)は3月7日の定例記者会見で、静岡工区の現状に懸念を示した。

 静岡工区は静岡市北部の山中を横切る8・9キロ。山梨、静岡、長野県を貫く全長25キロの南アルプストンネルの中央部にあたる。

 着工できない一因は、ここを源流とする大井川の流量減を静岡県が問題視しているためだ。JRの試算では、トンネル掘削でわき水が生じ、川の流量は毎秒2トン減る。対策としてJRは、わき水をくみ上げて、導水路で川に戻し、流量の維持に努めるとしている。

 一方、静岡県や農業・工業用…

この記事は有料会員記事です。残り662文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら