【動画】京都市の最北端、久多・宮の町の「お講」=福野聡子撮影
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 京都市最北端にある左京区久多(くた)。市内中心部から車で約1時間、山々に囲まれた約90人の小さな集落です。久多に住んで急に身近になった言葉があります。「お講」です。「講」には様々な形がありますが、久多では主に、町ごとの寄り合いを指します。出席するのは、その町の住民のみ。信仰的な要素もあり、外から来た私にはちょっと不思議な催しです。久多5町の一つ、宮の町(19世帯)のお講を見学させていただきました。

尾頭つきの魚が必須

 宮の町のお講は毎月第一日曜日。3月は、当番の北谷善宏さん(62)宅の座敷で行われました。

 当番の家では、朝早くからお講の準備をします。床の間にかけるのは、氏神の「志古淵(しこぶち)大明神」の掛け軸と、お講に使う特別な掛け軸。お講用には、青い装束で光輪を背負った、神さまと思われる肖像が描かれています。北谷さんは「持ち回りでお講当番がかける掛け軸です」と言い、「志古淵大明神」の掛け軸の上にかけました。

 床の間に供えるのは、尾頭付きの魚とお米とお酒。若狭と京を結ぶ鯖(さば)街道沿いだけあって、昔は塩鯖が多かったそうです。この日のお供えはタイ。魚は海のものでも山のものでもよいとされていますが、「尾頭つき」は外せない条件です。

 時間が近づくと、ご近所の人たちが「おはようございます」と続々来訪。やってきた人はまず、座敷に入って掛け軸の前に正座して「お参り」します。その後、囲炉裏の間に移り、北谷さんが出すお茶を飲みながら、しばし歓談。この日は、解禁されたばかりのアマゴ釣りでどれぐらい釣れたかが話題になっていました。

 出席者がそろったところで座敷…

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